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読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
佐藤亜紀『スウィングしなけりゃ意味がない』(角川書店、2017年)


第二次世界大戦では、枢軸国側として日本と同じように連合国からボコボコにされたドイツ。その戦時下のドイツで暮らすゆるい不良たちの青春を、翻訳ものかと思わせる文体で描く。


この不良たち、軍需産業で甘い汁を吸っている工場経営者の息子の主人公をはじめ、揃いも揃って鼻持ちならないお金持ちのお坊ちゃまばかり。親のコネで徴兵を逃れている彼らは、敵性音楽のジャズに傾倒し、ダンスパーティを開いたり、闇でレコードを売りさばいたりした挙句、ついにはゲシュタポに一斉御用。収容所で強制労働を課せられ少しは反省し、お国のために尽くす姿勢は示すものの、終戦の予兆に闇稼業に拍車がかかる。

戦時下の庶民を描いた日本の作品に多く見受けられる悲惨さ、陰湿さ、暗さや被害者意識を排除し、徹頭徹尾、スウィングするジャズ感覚で物語は展開する。それを違和感なく受け入れられるのは、先にも書いたように、作者が戦略的に用いた翻訳調文体によるところ大か。戦中をうまく立ち回った彼らは、〈音楽〉という世界共通の媒体で、きっと戦後の資本主義社会で大成功を収めることだろう。

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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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