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読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
すくっと立っている、『すみなれたからだで』。
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窪 美澄 著 河出書房新社


5年ぶりくらいに読んだ窪作品は短編集です。
いろいろな場所で発表した短編を集めたもので
(再録のものもあります)、
一つのテーマの下に書かれたものではないと思われますが、
なんとなく同じような後味の残る8編でした。



戦争の激しくなる中、許嫁のある身で
恋人の元に通ってセックスに溺れた過去を
老人施設で思い出す女性のお話『朧月夜のスーヴェニア』、
10代で継父によって「女」として目覚めさせられた
少女のその後が語られる『バイタルサイン』など、
さすがに「R-18文学賞」受賞者だなあの作品もあります。

年老いた父親を施設に預けに行く女性を描いた
『父を山に棄てに行く』や
26歳バイト生活の僕と同棲相手と
拾った猫のお話『猫と春』など
「それだけじゃないぞ、窪美澄」な作品もあります。

共通する読後感は
「すくっと立っている」感じです。

主人公たちはみんな、
過去や現在に何かしらの傷を負っています。
罪悪感だったり、孤独感だったり、
うっすらした背徳感だったり。

しかし、それを誰かに伝えるわけではなく、
自分で引き受け、抱えたままで生きていく。

人に寄りかからない、
大きな声で訴えたりしない、
その「すくっと感」がすてきです。

実は、世の中の多くの人が、人には語らない
負の感情、道をはずした経験、思わぬ歓びなどを
秘めたまま生きて、死んでいくのでしょう。

実はみんな、けっこうハードボイルドな人生を
送ってるんだなあと気づかされて、
うれしいような、羨ましいような、
ほっとするような気持ちなる短編集です。
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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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