♪おすすめ Blog

カテゴリ

最新コメント

Link

ブックオフオンライン【PC・携帯共通】

このブログをリンクに追加する

プロフィール

おもしろ本棚

Author:おもしろ本棚
読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

検索フォーム

月別アーカイブ

QRコード

QR

おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
キーワードは下品、『くそったれ! 少年時代』。
hamonrye.jpg
チャールズ・ブコウスキー 著 
中川五郎 訳 河出文庫


ブコウスキーの『パルプ』を読書会の課題本として読み、
あ、この人すごい、何でひかれるのかわからないけど、
すごい作家のような気がする、と思いました。

「何で」を追求しようと、
自伝的青春小説であるこの本を読み始めたわけです。


別にわたしがすごいと言わなくても、
ブコウスキーさんは十分高く評価されている小説家で詩人です。
日本でも魅了された人がたくさんいて、
直木賞作家の東山彰良さんもその一人らしく、
『パルプ』の書評が熱いです。

この小説は、作者の分身のような主人公ヘンリー・チナスキーの
もの心ついてからカレッジを中途で辞めようかなあと思う年頃まで
(1920年から1941年)の日々が描かれます。

芝刈りを命じられ、1本でも刈り残しがあると
革ベルトで打たれるヘンリー。
仲間はずれのような少年にばかりなつかれるヘンリー。
ひどいニキビに悩まされ苦しい治療に通うヘンリー。

父を憎み、母をバカにし、同年代の少年たちを見下し、
喧嘩したり、悪さをしたり、下品な言葉を吐き散らす
ほんとに「くそったれ」な少年です。

とにかくとにかく下品です。
でも、正直に書いたら、人はみんな下品なのかもしれません。
下品で嫌だなあと思いながら、あまりに下品なので、
だんだんその下品さに親しみを感じてくるのです。
失礼を承知で言ってしまうと、
「アメリカの魅力って下品さかも」と思いました。

ヘンリーの成長とともにアメリカの歴史がしっかりと
描かれているのも良いです。
大恐慌では父親が失業し、その後も仕事を見つけることは
誰にとっても至難の時代が続きます。

そして、もぐりこんだカレッジを辞めようと決めた時に、
真珠湾が奇襲に遭い、日本との戦争が始まるラストは、
まだまだこの先も続きそうなヘンリーの迷走を予感させます。

小説としての作為をあまり感じさせない
「生(なま)」感を保ちつつ、物語に引き込む力が
ブコウスキーに「なぜかひきつけられる」理由かもなあ、
と一応、最初の疑問の答えにたどり着きました。

スポンサーサイト

テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

コメント

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


トラックバック
トラックバック URL
http://marmadays.blog2.fc2.com/tb.php/1013-1f069bf0
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)