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読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
『夫のちんぽが入らない』


衝撃的なタイトルで話題のご本ですが、
読後感を一言で表すと
 

統合失調症の作者が自らの半生を描いた『人間仮免中』の重苦しさ、に近いかな。
肉体的な結びつきを超越したプラトニックな夫婦の愛情物語では全くなく、大変難しい人生を送るひとの、生きづらさがひしひしと押し寄せてくる本でした。

これは作者のこだまさんが、タイトルどおりの夫婦生活を約20年続け、それを同人誌に書いたところ評判になって出版されたものとのことなので、かなりの部分は事実なんだろうと思います。
タイトルの件は単に身体的なものではなさそうで、なぜならどちらも他の人とはできる、としている。

その原因は誰にもわからない、けれど問題の本質はそこではない。
集落出身のコンプレックスと親との確執を抱きながら育った彼女が、大学への進学によって全てから開放され、初めて青春を謳歌し、そこで運命的に出会った恋人とともに歩む未来を選択する。

結果的に、それが彼女の幸福であるとともに苦しみのはじまりでもあったわけです。
夫と交われないことは、子どものころから自分が手にしたものだけ壊れているなど、いわゆる「貧乏くじ」を引くタイプだった自分の人生の不運の最たるもの。
それが最も重い問題であると同時に、それだけでは終わらないさまざまな苦しみの象徴にもなっている。

仕事も家庭も、夫も妻も、次々とつまずく日々の中で、それでも別れを選ぶことなく、ふたりの暮らしは続く。
小説ではないから、その過程がずっと描かれ、どこまでも続いていき、ただただ苦しい。
淡々とした文章で書く力のあるひとだけに、出口の見えない圧迫感を残す。

余談ながら、Amazonレビューを読むと、同じ悩みを持つ方は他にもいるようで、それらのコメントのやりとりがなかなかリアルで考えさせられました。

夫婦って、いったい何なんでしょうね。

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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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