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読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
『シェル・コレクター』


昨年のマイベスト『すべての見えない光』のアンソニー・ドーアさんの初期の短編集です。
大感動の長編を読んだ後ですが、短編も一粒一粒がきらりと素晴らしい作家だなあ、と溜息。

この本に収められているのは、次の8篇です。

 ①貝を集める人
 ②ハンターの妻
 ③たくさんのチャンス
 ④長いあいだ、これはグリセルダの物語だった
 ⑤七月四日
 ⑥世話係
 ⑦もつれた糸
 ⑧ムコンド

老貝類学者、旅人、傲慢な富豪、田舎町で退屈を持てあます姉妹、不法難民・・・
アメリカ、ヨーロッパ、アフリカと至るところを舞台に(アジアはまだないけれど)
壮大な自然と向き合いながら、そこでささやかな人生を懸命に生きるひとびとの姿を
淡々としかし抒情的に、ムダな描写はひとつもなく描いた作品ばかりです。

『すべての・・・』と同じように、ごくごく狭い世界に渦巻く人間模様に焦点を当てながら
その背景にある雄大な自然を描き、俯瞰的に物を見ることができるのがドーアさんの小説で、
ううむ、この完成度の高さはいったい何なんでしょうねぇ。

短編が得意な人は長編でボロが出たり、その逆もあったりするもんだけど、
短編では一つひとつのテーマを絞り込みながら、長編では壮大に広げながら
どちらも読む人の心の奥に染み入るような感動を与える、ってスゴイことです。

しかも、この短編集は20代で書いたものらしいんですけど、どうしてこんなに人生をわかっちゃってるんでしょう?
生きることの輝きと苦しみを、ただ静かに受け入れて日々を重ねていく。

まだ40代。
これからどんなふうに老成していくのか、ほんとうに今後の作品が楽しみです。

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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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