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読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
亀和田武『60年代ポップ少年』(小学館、2016年)


書店でひと目見て、即、ジャケ買いである。江口寿史描くところの、「彼女たちの儚い一瞬の夢を再現した」(本書「あとがき」)カバー画を見て、こんな女の子にオルグされたら、誰だってヘルメット被ってデミに参加しちゃうよと思った。小熊英二の『1968』上巻のカバー写真の、現実のヘルメット姿の女の子も可愛かったと思ったりもした。




僕にとっての亀和田さんのイメージは、軟派系のやさ男。本書を読んで、それが間違いでなかったことと、それだけではなかったこと、その二つがわかったような気がする。12歳だった1961年から22歳の71年までの10年間を、思いつくままに描くグラフィティ。PR誌掲載がオリジナルだから、一つの章の分量は少なく、読みやすい。

60年代を「熱く」生きた(つもりの)人たちの回想記と違い、もっと都会的で軟弱でゆるい感じが心地よい。とは言え、都会的が売りの松本隆とはまた違う。学生運動、バリ封、デモ、吉本隆明といった政治的な経験も、ジャズ喫茶、SF、風月堂、吉祥寺といった風俗も、『ライ麦畑でつかまえて』のインチキ野郎も『イージーライダー』やアメリカン・ポップ・ミュージックという文化的影響も、亀和田さんにとっては、これすべて「60年代を通して身体に培ってきたもの」。そして、僕にとってはリアルタイムで体験できなかったもの。SFとジャズがなかったらどうなっていたかわからないと自らの幸福を語り、同時代人が口をそろえるビートルズ体験をまやかしだと切って捨てる。

人は、その生まれた時代からどれだけ影響を受けるのだろう。ぼんやり生きている人間にはおんなじかもしれないけれど、敏感なアンテナを持って10代から20代前半を生きた亀和田さんにとって、60年代は生きづらい毎日だった反面、「ポップなものだけを追い求めた」祝祭的な日々でもあった。その余勢をかって、70年代を「笑いとエロと批評性」で駆け抜ける亀和田さんを羨ましく思うとともに、僕の生きた70年代だって決して捨てたものじゃないと胸を張りたい。〈70年代サブカル少年〉としての僕のお話は、近い将来のよりみちで明らかにするつもりだ。刮目して待て!

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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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