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読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
もっと本が読みたくなる『本を読む人』。
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アリス・フェルネ 著 デュランテクスト冽子 訳 
新潮クレスト

またまた読むのに長い時間がかかってしまったクレスト本。
どうしてこんなに読むのが遅くなったんだろう(ため息)。

パリ郊外の空き地に暮らすジプシー一家と
(ジプシー差別用語説もありますが、文中に出てる言い方なので)、
そこを訪ねてきて子どもたちに読み聞かせをする図書館員のお話です。


女家長のアンジェリーヌを筆頭に
5人の息子、4人の嫁、8人の孫が
ボロボロのキャンピングカーで暮らしています。
誰も字を書いたり、読んだりできませんが、
だからと言って、精神生活は決して貧しいものではありません。

経験から学んだ哲学、しっかりした価値観を持ち、
家族の愛情と絆に満たされ、自由を重んじて暮らしています。

そこに毎週通ってくる「外人」(ジプシーじゃない人)
エステール。

最初は警戒している一家ですが、
子どもたちが「本」を楽しみにするようになり、
嫁たちが親しく話すようになり、
アンジェリーヌも「外人の娘ができるとはね」と言うまでの関係になります。
唯一の独身息子アンジェロはエステール(人妻です)に
切ない片思いをしたり。

そんな交流の中で、喧嘩や暴力や別れがあり、
悲しい事故が起きたり、理不尽な圧力がかかったりして、
一家の状況もエステールとの関わり方も変わっていき、
アンジェリーヌはある決心をします。

学校に行かず、家族だけの世界で育つジプシーの子どもたちですが、
エステールの読む物語を聞き、あれこれ想像することで、
彼らの世界は確実に広がっていきます。
物語の力ってすごいなと思わせられます。

1997年に刊行され、今でも読み継がれている
ロングセラーというだけあって、
人生で大事なものってなんだろうと考えさせられたり
一つの民族の歴史と今を思ったりと、
いろいろな読み方のできる素敵なお話です。

巻末にエステールの読んだ本のリストがあるのもうれしい。
彼女が最後に読んだ『靴の修繕屋と金貸し』というお話が気になります。


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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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