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読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
早川書房編集部編『ハヤカワ文庫JA総解説1500』(早川書房、2022年)


かつてSF少年だったぼくにとって、1973年の〈ハヤカワ文庫JA〉シリーズの創刊は画期的な出来事でした。当時、ぼくは高校生。それまで日本人SF作家の作品を読むためには、同じ早川書房の〈ハヤカワ・SF・シリーズ〉(俗に言う「銀背」)がほとんど唯一の手段で、ぼくもこのシリーズで小松左京や光瀬龍らの作品を購読していました。それが、安価な文庫で、先のシリーズには収められていない日本人SF作家の作品が系統的に読めるようになったことは、ほんとうにうれしいことだったのです。
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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

『魔軍跳梁―赤江瀑アラベスク2』、『妖花燦爛―赤江瀑アラベスク3』


赤江瀑「春を探す」『魔軍跳梁―赤江瀑アラベスク2』
同「平家の桜」『妖花燦爛―赤江瀑アラベスク3』(東京創元社、2021年)

爛漫に咲き誇る桜を愛する日本人のなかにあって、そこに死や滅びの匂いを感じてしまうのは、ひとり赤江瀑だけではないだろう。

「春は、ひとけのない奥山の、たとえば廃村の跡、そこかしこに二つ三つ廃屋なども残されていて、ひっそりと陽炎などももえている、真昼間の日なたがいい。なにかの本が、一冊、手もとにあってもいい。人のいなくなった森の匂い、山のぬくみが、動かない。
そんな日なたの陽だまりに寝て、僕は、死にたいと、いつも思う。死ぬなら、そうした日なたを探して、のびのびと横になりたい。」

ぼくもまた、独り、〈桜〉を探す旅に出たいと思う。
 

テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

天堂晋助『風呼ぶ狐―西南戦争の潜入警察官―』(文芸春秋、2021年)


冒険小説とは、積み木を一つ一つ積んで構造物を作り上げる作業にも似ていると思います。次々に襲いかかるトラブルや困難、自然の脅威、強敵との戦い――そうしたさまざまな障害を乗り越えて任務の遂行をめざすことは、形や大きさを異にした積み木を不安定ながらひたすら積んでいく作業のようなものだと……。ここで大切なことは、苦労して積み上げた積み木も、最後の一つを乗せた瞬間に今まで積み上げたものすべてが音を立てて崩れてしまい、これまでの労苦が徒労に終わってしまうことも当たり前という事実。

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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

田家秀樹『風街とデラシネ―作詞家・松本隆の50年―』(KADOKAWA、2021年)


サブタイトルにあるように、誰もが知っているヒット曲を中心にして、「アルバム作家」を自称する作詞家・松本隆の全体像をたどる渾身のノンフィクション。今回は、ぼくが洋楽、邦楽を問わず音楽の洗礼を受けた70年代中期から80年代初めの松本隆の活動に焦点を絞って感想を述べてみたい。

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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

小池真理子『神よ憐れみたまえ』(新潮社、2021年)


天は二物を与えず、と言います。でも時には例外もあるようですね。美貌と文学的才能を兼ね備えた小池真理子がまさにそうだと思います。ぼくは、現在活躍している女流作家の中で、美貌部門では彼女と金原ひとみが、そして、文学的才能部門においては彼女と桐野夏生が、それぞれ双璧をなしていると思うのですがいかがでしょうか(個人の感想です)。

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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学