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読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
小池真理子『神よ憐れみたまえ』(新潮社、2021年)


天は二物を与えず、と言います。でも時には例外もあるようですね。美貌と文学的才能を兼ね備えた小池真理子がまさにそうだと思います。ぼくは、現在活躍している女流作家の中で、美貌部門では彼女と金原ひとみが、そして、文学的才能部門においては彼女と桐野夏生が、それぞれ双璧をなしていると思うのですがいかがでしょうか(個人の感想です)。

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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

松田美智子『仁義なき戦い 菅原文太伝』(新潮社、2021年)


2019年7月から20年3月まで『週刊新潮』に連載された「飢餓俳優 実録菅原文太伝」を1冊にまとめたもの。単行本化にあたって上記のタイトルに変更された。

作者の松田美智子は今までにも松田優作や三船敏郎を扱った優れた評伝を発表しているノンフィクション作家(松田優作の元妻としての方が有名でしょうか?)。取材で菅原文太の生まれ故郷の仙台に向かう途中、彼女は空を圧倒する黒い雪雲に、豪雪に閉ざされて生きる東北人の忍耐強さを思ったと書いている。すべての東北出身者がそうであるとは思わないが、気質としての頑固さ、寡黙さは文太にも受け継がれていたようだ。

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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

『装苑』編集部編『Perfume COSTUME Book 2005―2020』(文化出版局、2020年)


管見の限り(一度使ってみたかったフレーズです)、三人組(トリオ)の女性歌手ユニットの成功例は、1978年解散のキャンディーズにとどめを刺すと思っていました。2005年にPerfumeがメジャーデビューするまでは。正統派アイドルのキャンディーズと、テクノポップな楽曲を歌うちょっとお姉さんのPerfume。まったく違う個性の二組ですが、キャンディーズ以後に現れた有象無象のトリオの果てに現れた完成系という評価は間違っていないと思います。

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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

秋吉久美子・樋口尚文『秋吉久美子 調書』(筑摩書房、2020年)


神本! 

みずからを語った「白書」ではない。樋口尚文のねちっこい質問(尋問?)に秋吉久美子が答えた「調書」である。180ページ余の超ロング・インタビューは圧巻。

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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

李龍徳『あなたが私を竹槍で突き殺す前に』河出書房新社、2020年


「排外主義者たちの夢は叶った」

冒頭の一文が表わしているように、この時代の日本では、嫌韓政策を前面に押し出してその地位に就いた女性総理大臣のもと、外国人、なかでも在日コリアンに特化した差別や攻撃が続いています。在日狩り、愛国無罪、ヘイトクライムは先鋭化、日常化し、かつてのコリアンタウン新大久保は壊滅的な被害を受け、唯一、大阪の鶴橋のみが要塞都市化して最後の砦となっています。この総理大臣の狡猾なところは、在日コリアンへの攻撃、差別を助長し容認する一方で、同性婚の合法化、選択的夫婦別氏制度の導入など、ほかの人権擁護策を次々と実施し、前者への批判をうやむやにしてしまうところ。

物語は、そんな近未来――それはひょっとしたら来年か、5年先かの、ちょっと先のありうべき「いつか」を舞台に、大衆を目覚めさせ喚起させるための儀式――その実現に向けた地下活動を行う在日コリアン三世の主人公とその仲間たちの行動を描いていきます。
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